出て行く理由

出て行く理由など、人それぞれだろう。

満たされないから。仕事が単調でつまらない。こんな仕事、自分でなくてもいい。単調でつまらないことほど、必要とされていて、生活が安定することに思いが至らない。

日陰者扱いされているから。貢献しても、手柄は全て、上役が奪って行く。自分も日向を歩きたい。実は日陰の方が落ち着くかもしれないことに思いが至らない。

良い思い出がないから。人は、良くされたことよりも、低く扱われたり、軽んじられたことの方を覚えていることが多い。それでも、幾つかのことは、自分にはとても不利な決断をされた。

ビジョンが見えないから。現時点でもビジョンがないのに、将来にそれが生まれるかどうか、疑わしい。

自分の将来が描けないから。これは自業自得でもある。楽しく生きることに伴う人事の遅延は、予め想定しておくべきだろう。

誘われた場所が魅力的に見えたから。隣の芝生は青いと気付けば良いのだが、そうとは限らない。でも、有頂天になっていると気付かない。

他にもいろいろあるかも知れない。もう出て行きたい、ここには居たくない、と気持ちが一杯になっていることもあるだろう。

それでも、出て行く際にはもう一度、理由を考えると良い。出て行くとは、一からやり直すことに近い。築き上げたものを全て、捨てることに近い。それが得意な人はいいが、得意でない人は、たぶん行った先で困ることになる。

私は後者な気がする。

アニメの質

台詞に合わせて動けばいいアニメと、それ以上を表現したいアニメとでは、視聴者としての自分が感じることに差が大きい。今期は特にそのように感じている。

猫の靴下屋

小人の靴屋という童話がある。確か、靴屋に小人が住んでいて、夜になると作り掛けの靴を手掛けて、完成してくれるお話だ。結末は2種類は知っていて、ひとつはお礼に綺麗な衣装を用意してあげると、それきり手伝ってくれなくなるというもの。もうひとつは、同じお礼をしたら、その後は仲良くする、というもの。童話が子供向けであったとしても、今と社会情勢が異なる時代には、何を面白いと感じるかが異なる。戦争や死刑や流行病など、今より死が身近だった時代には、登場人物との別れやその死は然程残酷とは受け入れられていなかったかもしれない。

さて、うちの靴下屋は、衣装ダンスの引き出しから、咥えてきたり、手でホッケーのように叩いて進めたりしながら、靴下を運んでくる。縫ってくれたり、繕ってくれるわけではない。時間帯は決まって夜。夜に鰹節をあげる前に、挨拶がわりに持ってくるようだ。食後にも、お礼のつもりか、また持ってくることもある。

なぜこのような習慣が身についたのか、分からない。私たちが朝に履くので、真似しているだけかもしれない。

独白

モノポリーで遊んでる暇があったら、区画整理の仕組みを考えてくれた方がいいのに、と思うこともある。

猫に起こされた

枕元で猫がなく。午前3時半。今起きてあげても、してあげられることがないので、そのまままた寝た。朝ごはんにはまだ早い。

枕元で猫が泣く。午前4時。今起きてあげても、してあげられることがないので、そのまままた寝た。やはり、朝ごはんにはまだ早い。

目覚ましが鳴る。午前5時。起きてあげようと思ったが、猫が見当たらない。そのまままた寝た。

音楽が鳴り始める。午前5時25分。猫が枕元で座っていた。起きてあげた。

ごはんをあげようと、お皿を取りに行くと、すっかり空で、綺麗になっていた。多分、お空まで舐めていた。これは、ずっと前からなかったかもしれない、と申し訳なく思った。なるほど、夜に食べ過ぎたのか。

近頃、昼寝を深くするようになって、猫は昼夜が逆転している。夜中の睡眠がとても短い。人がいない昼間に、長く寝ているからだ。夜に向けて体力を蓄えているかのよう。困る。

お手軽な蕎麦

東洋水産が年末にだけ発売している、500g入りの鴨だしつゆがとても便利。

3〜4人前

これだ。これは家族分を作るのにとても便利だ。そのまま使える。

  1. ぶつ切りにした長葱を、油を少なめに引いたフライパンで焼いて、表面に茶色い焼き目をつけたら、一度取り出す。
  2. 次に、小間切れの鶏肉を、同じく油を少なめに引いたフライパンで焼いて、火を通す。
  3. その次は、火を止めて、長葱を戻し、鴨だしつゆの口を切って、全てフライパンに入れてから、火を付ける。
  4. 一煮立ちしたら、火を止める。

つゆの方はこれだけ。裏に書いてある手順を少しアレンジすると、長葱から水が出たら、鶏肉も長葱も茹で焼きになっちゃうのを避けられる。その分、長葱が冷めるので、フライパンが大きければ、あっちとこっちで同時に焼いても良い。

  1. 隣のコンロに、蕎麦を茹でる鍋と沸いた湯を用意しておく。
  2. 適当なタイミングで蕎麦を茹でる。
  3. 茹で上がった蕎麦は必ず、黄水で流水のままもみ洗いして、粗熱と滑りを取る。

あとは、蕎麦を盛り付けて、つゆを掛けて出来上がり。まあ、掛け蕎麦だな。

元旦と昨日の2回作って、これは便利だと思った。鴨肉で南蛮を作るのが得意でない人には、長葱と鶏肉を焼いて、鴨南蛮のだしが染みてるつゆを温めるだけだから、とても簡単だ。