Festina Lente

シンガポールのChangi International Airport(シンガポール・チャンギ国際空港、シンガポール空港とも)でトランジットすることになったので、Priority Passに入会した。これは全世界の空港にある各種ラウンジのうち、幾つかずつと提携して、一定金額で利用できるサービスを提供する会員制のプログラムである。空港のラウンジには主に

• 航空会社が運営するラウンジ: ファーストクラスとビジネスクラスの乗客向けのサービス、マイレージ会員にも開放されている
• クレジットカード会社が運営するラウンジ: ゴールドカード以上の会員向けのサービス
• 空港が運営するラウンジ: 有料サービス
• 独立系のラウンジ: 有料サービス

の4種類がある。ビジネスクラスやファーストクラスの乗客は航空会社が運営するラウンジを無料で利用できる。

シンガポールで一番良いラウンジはシンガポール航空(スターアライアンス)が運営するKrisFlyer Gold LoungeとSIA SilverKris Lounge。KrisFlyer Gold Loungeは、スターアライアンスに加入する各航空会社のゴールド会員なら、その時の旅がスターアライアンス加入の航空会社の便であれば座席のクラスに拠らず利用できる。同行者に1人だけ、これに該当する人がいるけど、ぼっちになるのでこれは使わない。次にSIA SilverKris Loungeは、シンガポール航空が運営するラウンジで、スターアライアンスのファーストクラスとビジネスクラスを利用するすべての乗客が利用できる。またシンガポール航空のPPSプログラム(年間S$25000を利用すると加入できるビジネスクラスとファーストクラス向けのFrequent Flyer制度)のメンバーで、シンガポール航空を利用する乗客なら座席のクラスに拠らず利用できる。今回はシンガポール航空のエコノミーを利用する旅だけど、私たちはPPS会員ではないので、使えない。

トランジットの待ち時間が長いと、買い物をしていてもすぐに時間が余るので、ラウンジが利用できると便利。それでPriority Passに加入した。これでシンガポール空港の5箇所のラウンジが利用できる。

• Cathay Pacific / Skyview (T1): Cathay Pasificが運営する航空会社ラウンジ。
• Rainforest by SATS (T1): SATSが運営する独立系ラウンジで、Priority Passの会員にならなくても、S$30/3 hoursで利用出来る。
• The Green Market (T2): お腹が空いたときに、Priority Passを片手に飛び込むのが良い感じらしい。
• Ambassador Transit Lounge (T2): Harilela Hospitalityが運営する独立系ラウンジで、Priority Passの会員にならなくても、S$35.31/5 hoursで利用できる。ジムとヘアサロンがある。
• Ambassador Transit Lounge (T3): 同上。ジムとヘアサロンはない。

今回は行きにターミナル1(T1)のThe Sky View Loungeを、帰りにターミナル3(T3)のAmbassador Transit Loungeを利用してみたが、Skyview Loungeは、滑走路に面した場所にあって、窓ガラスも天井まで大きく、空が広く見えてゆったしていてよかった。屋上プールの隣だったけれど、プールには入れなかった。結構長い時間、ここに滞在したけど、暇つぶしの道具を持っていたので、だいぶ助かった。ただ、変な時間にここに滞在したせいか、客は殆どいなかった。航空会社系なので、混む曜日や時間帯もあるだろうと思うと、ここ以外にも滞在できるラウンジを見つけておいた方が良いと思った。

帰路のAmbassadorについては、あまり時間がなかったのでT3の方を利用した。T2の方を利用してから、改めて評価したい。たぶんT3よりずっと良いはず。

参考までにPriority Passを持っていると、成田空港でも航空会社ラウンジのうち、大韓航空のラウンジ(KALラウンジ)とユナイテッド航空のラウンジ(United Club)を利用できる。でもJALとANAのラウンジには敵わないので、JALかANAの会社のゴールド会員と一緒に旅をするときには、素直に招待してもらう方が良い・・・。