チャンネルを分離する

通信や文書作成など、ビジネスに欠かせない行動は、画面の大きさと入力手段を選ぶ。

メッセンジャーは小さめの画面を持つスマートフォンに似合う。メイルはキーボードを使える少し大きめのスマートフォンかタブレットに、キーボードを組み合わせている場合に適している。文書の編集はタブレットか、それ以上の大きさの画面を持つ、キーボードを持つ端末に似合う。スプレッドシートやパワーポイントは、画面が大きければ大きいほどいい。

小さい画面は、さっとメモを取るのに丁度いい。大きな画面は全体のイメージを確認したり、繊細な作業をするときに適している。触れる画面は、気分の反映が直感的だ。電子書籍や書類の閲覧は大きな画面がいいが、手に持てるともっといい。

フリック入力は短文によるコミュニケーションに向いている。長文の入力の効率に関して、フリック入力はキーボードに敵わない。一本指対十分指だ。敵うわけがない。

こういう聖理をしてしまうと、大きめの画面を持つタブレットにキーボードを付けるのが、実は多くの目的に適している。でも、タブレットは必要に応じてバッグの中に入れて持ち歩き、普段のコミュニケーションはスマートフォンで行うのが便利だ。

だから電子メイルへの返事は、短くて済むものでない限り、オフィスは自宅など落ち着ける場所でキーボードを用いて入力できる状況になるまで、待ってもらうのが適している。移動している間に返信案を検討できるし、たぶんその方がコミュニケーションエラーの発生確率が減る。

スマートフォンでは気さくな連絡、タブレットとパソコンではフォーマルな連絡、というようにデバイスによってチャンネルを分離すると、たぶんいろいろとうまく行くような気がする。来月にはiPhone 11 Proと、新しくiPad Proの新しいモデルが発売されたらそれも、調達して、ともかく端末数を一つ減らしたい。