事前救済と事後救済

誰かの庇護下にあるうちは、事後救済の機会が与えられることが少なくない。救済されなくどう、失敗が許されたり、忘れられたり、許容されたりする。失敗したことがそれほどの失態とは見做されなかったり、救済措置が設けられて、それに合格すれば、恰も失敗がなかったかのように生きていけたりもする。

社会に出ると、事後救済を受ける機会は激減する。それが社会というものかも知れない。実は事前救済とも言うべき、助言や指導を受ける機会が増える傾向にある。それらを受け止めて、自ら調整をしていくことで、衝突や事故を避けることを学んでいく。

つまらない人間、というのは多分、無難な行動を身に付けた大人のことを言うのかも知れない。卒ないことも同様に、サプライズを回避する。

事後救済が許されない制度の下では、事後救済は極めて困難なため、事前救済に気付いて欲しいものである。