金浦空港は、仁川空港と違って小さい。仁川空港の店の揃えは圧巻だ。でも金浦空港で出国後に利用できる免税店は、ロッテとThe Shillaが2店舗ずつあるだけ。
金浦空港のラウンジも少ない。出国前に大韓航空、アシアナ航空の航空会社ラウンジがあり、もう1つ別の業者のラウンジがある。たぶん国内空港から出発したからだろう。出国後には、2018年2月にやっと開業したSky Hub Laungeが、出国審査後にすぐそこに見える。ターミナルのスペースを、箱を一個置いて潰した印象を受けた。このラウンジはプライオリティパスで利用できる。たまたま会員だったので、利用してみた。40分ぐらいしか滞在できなかったので、ターミナル内のお店で悩んで注文するか、ここで好きなものを食べて飲むか、の違いぐらいの負担感だった。
金浦空港は空港の機能よりも、市内へのアクセスが便利だ。地下鉄は5号線と9号線が通っている。9号線は環状線である2号線へのアクセスが良く、途中の駅を幾つか飛ばして走る急行も運行している。5号線は各駅停車なので速くはないが、市内に直行する。宿泊先によって、9号線か5号線のいずれを使うかが分かれるようだ。
ソウル市内の地下鉄で使えるTmoneyというカードがある。市内に来ると、このカードの自動販売機が置いてある。でも金浦空港駅にはない。空港か、9号線の改札近くのコンビニエンスストア(セブンイレブン)で購入する。デザインが素朴だと2500ウォンで買えるが、かわいいデザインだと4000ウォン以上した。またSIMカードとセットになったTmoneyカードを、旅の途中で知り合った人に見せてもらった。
Tmoneyのチャージは、駅の券売機かコンビニで行える。必要な分をチャージすれば、改札を通る都度、タッチするだけでいい。ところで、改札の数を時間帯によってコントロールしているのは良いが、明らかに逆向きに使っている改札もあった。出る際のタッチが便利な向きの改札機を、逆向きに使うのは、ちょっと面白かった。
ところで今回の旅の最中に乗務員の方から伺ったが、東京・ソウルの間を飛ぶ国際線は、日本の航空会社が運行する国際線の中で最も短いそうだ。だから食事は一種類で選べず、免税品販売もさっさと終了する。食事と飲み物を提供するだけで、フライト時間の大半を費やしてしまうらしい。一日の往復数も多く、乗務員の方々の苦労の一端を垣間見た気がした。