均衡点に近いところまで辿り着いたかもしれない

昨春からずっと、幾つかの人間関係も巻き込み、幾つかの機会権利を捨てながら、だいぶ前に退役したのに未だに職場に出入りしてくる人との関係について、ある一定の範囲内の点を目指してきた。

  • 現役時代に自らの権勢で確保した権益を退役後も保有していると主張しないこと
  • 退役後に職場に出入りして、現役の仕事や人事への口出しなど、影響力を残したり行使したりしないこと
  • 現役の悪い評判を立てないこと

この3つが守れない人々と、退役後も良好な関係を維持することは難しいように感じる。大抵の人は退役後には見守る側に回ってくれる。後のことは任せてくれる。しかしたまに、そうではない人が現れる。職位で偉かった頃の自分がどうしても忘れられず、勘違いをする。

こちらは尊重する気持ちはあるけれど、要求されてきた多くのことが、かつての上司への勤務時間内での長期間にわたる奉仕だった。その内容は、勤務先ではなく他の企業の営利に関することと、その人個人の営利に関することばかり。そのため、どうしても既存の関係性は崩さざるを得ず、そのような状況の中でやっと先方が渋々譲歩をして下さるようになった。先方が自分だけを守りたくて、実は他のことはどうでも良いことも見えてきた。そうして一定の均衡点に近いところまで到達した。こちらが止めて欲しかったことが、あと4点残っているが、それらすべてがもう時間の問題のようだ。

やっと次に進める日が近付いてきたような気がする。足掛け数年は本当に長かった。