目的がない勉強

知識を獲得したいとか、能力やスキルが伸びているのが楽しいとか、目標達成が具体的な何かに役立つ訳でもない勉強を、目的がない勉強と言っている。勉強が目的の勉強、あるいは勉強のための勉強などと言うこともある。批判しているのではなく、何かを得ようとしている訳でもない勉強なので、勉強の楽しさや面白さに感心がある勉強とも言える。

私はそういう勉強が好きで、またそういう勉強を特にひけらかさない人々も好きで、そういう人たちが勉強の楽しさを話してくれるのが嬉しい。

友人の家族がそういう人かと思っていた。それで、頑張りに応じて点数が上がりやすい試験ではなく、浸っていると自然に上がるけど頑張ってもあまり上がりにくい試験を受けたら、と勧めてみた。どうも後者の方に良い印象を抱いていないらしく、すぐにいきなり厳しい口調で怒られた。なぜ試験を受けているか、なぜ勉強を続けているかを厳しい口調だが丁寧に説明してくれた。

彼らは目的がない勉強をする気はなく、何でも目的を持ってやっているらしい、と私はまた勉強になって嬉しかった。理解し合えないことも分かって良かった。