互助

相談とお願いは、大抵は同じだ。お願いを聞いてもらうには、有形無形の対価が必要である。対価が無償であることはまずない。そして往々にして、対価はすでに先に支払われているのが通例である。貸しを作るのは意外と簡単だが返してもらうのは難しく、また借りを作るのも難しいことが多い。つまり、貸し借りはなかなかにうまくいかない。

私はなるべく、手を差し伸べるだけの人になりたいと思うのに、手を差し伸べてもらう人にもなる必要がある。互助の関係には、こちらも相手が望む価値を提供しないといけない。