Sharing Economyは個人がサービスを提供している

Sharing Economyは新しい考え方なので、既存の法律では追いついていけないのは当たり前と考える。実績のある経済活動の問題が訴えられて、またこれから社会や経済に影響が大きくなりそうな経済活動に対する懸念が訴えられて、あるいは従来の法律の抜け穴を指摘されてその穴を塞ぐ必要性が訴えられて、法律による規制が検討される、という順序かとも考えは巡る。

一方でサービスを受ける側としては、Sharing Economyに関係する提供者かそうでないかは、実はあまり気にする必要がない。サービスの消費者は、ユーザ体験と支払った対価とを比較して、満足度を評価する。満足ならリピートするし、不満なら他の提供者に移る。提供されたサービスによる体験の評価が、サービスの評価のかなりの割合を占める。

そう分かってはいても、サービスを提供するのもサービスを受けるのも個人で、両者を繋いで利益を得るのがSharing Economyを標榜する会社、という仕組みでは、サービスのクオリティの評価尺度も改めて作ることになる。例えば宿泊に関するサービスの場合、ホテルと比較はできない。でも、友達の家に泊まるのとも違う。でも車移動に関するサービスの場合、タクシーと友達の車の間ではなく、タクシーに近い気がする。そして法律も改めて作ることになる。他人を泊める、ということについて、これまでホテルで多くの満足や不満足が取り沙汰されたことが、繰り返されるかもしれない。良いサービス提供者とは、という議論を気にするかしないか、は提供価格にもよるだろう。

私はまだ、Sharing Economyに肯定的な考えは抱いていない。否定もしていないが、過渡期と考えて、様子を見ている。ただ、非常に肯定的な発言を目の当たりにすると反対意見を表明したくなり、正負の両側面を論じている記事を読むと、そうだろうと同意したくなる。つまり、今のところあまり話が合わない。便利そうだが、自分にはまだユーザ体験の評価尺度が出来上がっておらず、利用を控えている。

頭が硬いのかな。保守的なのかな。変化に臆病なのかな。ともかく様子見。