昨年の夏に空港内の直営ショップで見かけて興味を持ったが、高いので買わずにおいたMOLESKINE+を、しばらく前に買ってたまに使っている。ペンと紙はNEO SmartpenのOEMで、ノートはMOLESKINE製。オノトと原理は似てるけど、紙の上のパターンや座標特定アルゴリズムが異なるらしい。
しばらく使ってきて、変なタイミングで掠れたり、文字が一部しか記録されなくなる不具合に遭遇するようになった。iPhoneアプリと接続していると、あまり字がトレースされない気もするが、接続していなくても一部が読めなくなることがある。暗いところでは、センサーが紙のパターンを掴まなそう。CrossPadから使い始めたデジタイザの中では、かなり精度がいい方だったが、どんなシチュエーションにも使える認識精度を持つ軽いデバイスの実現はなかなかに難しい。小さくて持ち歩けるようになると、いろんな場所で使おうとして、環境要因の影響が大きくなってしまう。
折角買ったし、ペンとノートには違いないので、使わなくなるのではなく、普通にMOLESKINEノートとして使って行くと思う。デジタイズ機能に期待せず、運が良ければ記録されているデータを使えば良く、運が悪ければ写真でEvernoteに貼り込めばいい。やはり紙は紙、デバイスはデバイス。PostItやEvernoteなどの手書きノートのカメラ撮り、に勝る便利さを期待したけれど、まだまだ改善の余地があるようだ。同じ状況を危惧して、Mont BlancのAugmented Paperの購入も躊躇してる。
ペンとノートのみ、というコンセプトは素敵なので、各社の今後の頑張りに期待して、たぶん投資し続ける気はする。