デュッセルドルフ空港で一泊

2時間遅れでハンブルグ空港を飛び立った飛行機から、1時間半のトランジットで乗り換えるはずの飛行機に、乗り換えられるはずはない。デュッセルドルフ空港に着いた時に、そこから乗る飛行機は定刻通りに離陸したことをネットで確認した。

とりあえず誰かに会わないと、次のチケットがもらえない。少し待っていても誰も来ないし、待ち合わせの場所もよく聞いてなかったので、少し困った。そもそもセキュリティチェックを受けないと入れないエリアから出て良いのかも分からない。しばらくうろうろしたけど、ルフトハンザ航空のトランジットカウンターは閉まっているし、どうにも。

そんなときにEurowingのスタッフがいるゲートを見つけたので「ここでトランジットするはずだったけど、飛行機が遅れて次の飛行機はもう飛び立った後。ここでチケットをもらえるはずだったけどどこで貰えば良いのかも分からない。どうしたらいいですか?」と聞いてみた。そうしたら「Lufthansa Ticketに行け」と教えてもらった。すぐそこにある、出たら戻ってこられなさそうなゲートを出て、左に行って、さらに左に曲がるとあるそう。

それがまた、左に行ってもなくて。出てから空港の係員を見つけて聞いたら、それはこのターミナルの反対側の壁の方、あっちに行け、と教えてくれた。

ようやく9時3分にLufthansa Ticketsに着いたら、閉まってて。カウンターの中にいるお姉さんに聞いたら、ここは9時まで、朝5時からやってるから、明日来て、とあっさり言われた。システムもシャットダウンしちゃったし、何もできないのよ、とのこと。明日に来たら、絶対に、帰国が明日にならない気がして、もう少し聞いてみた。Eurowingが遅れて、飛行機に乗れなくて、ここに来るように言われて、というと、Eurowingが遅れたのなら、隣のEurowingのカウンターに行けって。なるほど、飛行機の遅延は、乗り継いで乗る便の運航会社ではなく、遅延した便の方の運航会社に責任が発生するのか、と気付かされた。

で、Eurowingのカウンターには私の前に4組6人がいて、だいたい30分ぐらい待ったら、私の番になった。右の席に座っているお姉さんはどうも日系っぽいんだけど、左の爽やかなお兄さんは生粋のドイツ人っぽい。右になるといいなあ、とぼんやり考えていたら、左になった。で、また事情を説明すると、ごめんなさい、とあっさり。

  • チューリッヒ経由のスイス航空で帰ることを提案された。土曜日の9時40分に出発してチューリッヒに11時、そしてチューリッヒを12時40分に出発して成田に7時40分に到着するっていうから、うん、それを試してみるよ、って言った。でも到着は日曜の朝7時40分のことだった。ANAの直行便を待つとさらに7時間は遅くなるから、まあ、いいか。
  • Maritim Hotel DusseldorfというホテルのVoucherをくれた。夕食に20ユーロ、朝食に20ユーロつき。そのホテルはターミナル2階のここと反対側の一番端っこのRevolution Doorを出て、橋を渡ればいける。10分ぐらいかな。近くに24時までやってるスーパーがある、とも教えてくれた。
  • トランジットだからと日本まで預けてあるはずのトランクは、一度回収しないといけない、とのこと。一階のAirport InformationかLost and Foundで聞け、と言われた。

初めての乗り継ぎ失敗なので、まああんまり何も気にしてなくて、こちらも普通に。他の人は、ボーディングカードの名前の記載が正しくなくて、飛行機に乗れなかったとか、まあいろいろ。そして隣のお姉さんは優しそうだった。忘れ物を届けに、カウンターを出て追いかけて行ったり、なんとなく所作が中国系ではなく韓国系でもなく日本系だと思った。デュッセルドルフはヨーロッパ随一の日本人人口の多い街。

さて、ここまではまだ前半戦。鞄を回収しないといけない。一階に行くと、Lost and Foundとある標示の先には何の反応もしないインターホンがあるドアがあるだけ。そこに数人がいたけど、埒が明かなそうなので、こっそり抜けてAirport Informationに尋ねた。どちらに尋ねても良いと言われたけど、空港からスタッフが減りだしている9時過ぎにはこれが正解だった。カウンターの中のおじさんが、チケットの裏に、AHS 7とかいてくれた。そしてこっちに来い、と出てきて、Informationの外にでて、ドアを開けてくれた。こういうときのためのドアらしい。中に入って、左に行って、AHSを探せという。

行ってみたら、7は荷物レーンの番号で、その真正面にAHSがあった。鞄がなくなると行く場所らしい。ここにもやはり数人がいて、さっきLost and Foundで出会った女性も、私の少し後に来て、後ろに並んだ。やはりDelayでTransitを逃したそう。どこに泊まるか聞かれて、Maritimと答えると、その人はHoliday Innだと残念そうに言う。Maritimの方が良いのかな。私は鞄をなくしたので、それを取りに来たというと、それは大変だ、と同情してくれた。

カウンターで状況を説明すると、まずは引率されて、ある場所に溜まっているスーツケースたちを見せられた。ここの中にあるかと聞かれたけど、私のはなかった。そう伝えると、また戻って、今度は電話をしてから、別の場所に連れて行かれた。ああ、先ほどのお兄さんが言っていた1か、と思い出した。

そこでまた、ここにあるかと聞かれたので、ないと答えると、近くにいたスタッフから電話を借りて、話し始めた。その電話が終わると、5分ぐらいして誰かが私のスーツケースを持って出てくるはずだから、ここで待ってて、とのこと。電話を借りたスタッフも同じ会社だから、と安心させてくれた。で、10分経っても出てこなかったら、また来てね、とのこと。実際には10分弱経って、スーツケースとおじさんが、隣のドアから出てきた。

AHSの前を通るから、先ほどの女性にお礼を言って、ホテルに向かった。ここまでで10時を過ぎていたので、スーパーのことはすっかり忘れた。

あとはホテルのバーで食事をして、部屋で寝た。値段の割にとてもいいホテルだった。朝食もすごかった。