他人が自分に迷惑をかけてくる時、それをどう阻止するか、対応の方法は幾つもある。否定する。対抗する。断る。邪魔する。お願いする。謝る。手を回す。糸を引く。策を講じる。泣く。愚痴をこぼす。組み合わせることもできるけど、あまり状況を複雑にすると、後で収拾がつかなくなるから、やはり普通はひとつを使う。幾つかを使うと、難しい奴と思われる。だからそのうちの一つしか、実際には使えない。
ではどうするか。それで周囲から受ける人物評価が決まる。人間は考えていることではなく、行動しか他人には見えない。口では何とでも言える。でも、動かない人の言い分は実は、聞いても意味がない。
禍根をなるべく残さず、こちらのためにならないことは、長期的にはそちらのためにもならないことをどうしたら分かってもらえるだろうか。そんなことを考える夕べのひと時であった。