運動と体重の関係

これは短期的な変化と長期的な変化に分かれる。体重計が測定する重さの内訳はおおよそ

体重計の体重=骨の重さ+脳の重さ+内臓の重さ+鍛えにくい筋肉の重さ+鍛えやすい筋肉の重さ+必要な脂肪の重さ+不要な脂肪の重さ+身体中の水分の重さ+摂取して持ち歩いてる水分の重さ+摂取して持ち歩いてる食物の重さ

と考えている。分類は適当だが、短期的に減るのは実は、水分量と食物量、だけだと言いたい。だから、食事制限による体重の減少は減少ではない、と言いたいのではなく、過剰な食事制限はしない方がいい、と言いたい。

骨と脳は、食事と運動ではあまり増えず、あまり減らない。内臓は、食事や飲酒を減らせば肥大していたのが収まるという意味で小さくなるし、落としにくい脂肪として知られる内臓脂肪のせいで重くなっているかもしれない。筋肉は鍛えやすいものはすぐに鍛えられるけど、鍛えにくいインナーマッスル(関節周りの筋肉)も大事。筋肉が、基礎代謝量を大きく左右するから、身体を整えておくと、太りにくくなると何かで読んだことがある。摂取してから排出までの水分の量と食事の量は、個人的な経験では、ある程度以上の負荷の、体躯を意識した運動をすると減少する傾向にある。平たく言えば、胴の筋肉が引き締まることで、余計な食物量は持ち歩かなくなる感じ。

ダイエットを始めたり、運動を始めた初期に、体重が劇的に落ちるのは、身体の中で消化して不用物を処分するまでの水分と食物の搬送量のうち、無駄な重さを減らしているだけ。目減りする分を減らし尽くせば、簡単には減らなくなる。減食しても、目に見えて体重計の測定値の減少や体脂肪率の低下という効果はあるけど、必要以上に減らすよりは、適切な食事量に向けて変えて行くのが、長期的にはいい。これで減った体脂肪率は、まだ食物量の分でしかない。運動をせずに食事量を減らすと、後で元に戻した時に体重も緩やかに元に戻る。身体は変わっていないから。

脂肪が減ったり、身体が引き締まることによる体脂肪率の低下や体重の減少が見えるのは、もう少し先の話。長期的には、これを目指すのがいい。これがリバウンドしにくいダイエットだろうと考えている。でも、結果として体重が落ちるかどうかは、個人の体型と筋肉のつき方と日々の習慣と運動の内容によって変わる。増える人もいるかもしれないけど、体脂肪率は運動していなかった頃に比べると、通常は低下する。

そうは言っても、お酒を飲みたい時には飲むし、油っぽいものを食べたい時には食べる。ストレスもまた、過食や運動不足の原因になるから。自分は実はあまり体重を落としたくはないのかもしれない。