平地を歩く日々

最後に高尾山を歩いたのは一月上旬のこと。その後は現実的な理由で山に行けない週末がもう二ヶ月も続いている。忙しくなって週末が潰れるのはある程度予想できていたので、山行きの代わりのつもりで、一月末から、少し歩き始めた。

私の身体は軽くはないので、いきなり走り始めると大抵、何所かの節を傷める。そして余計な休養期間を取られる。だから、運動をしたくなっても最初の一ヶ月は、ただただ歩く。下半身は膝や足首を意識しながら、上半身は体幹を意識しながら。

そうして一ヶ月ぐらい経つと身体が準備ができてきたと感じるようになる。やっと少し走る。それでも最初の十分は早歩きでウォームアップ。その後もジョギング程度で、決して無理はしない。走っているうち、あるいはその後に関節に違和感を感じたら、また暫くは早歩きだけに戻す。

そんな地味なことを繰り返すうちに、やっと少し身体が軽くなってくる。これが運動の習慣のご褒美。体重計の針は然程動かなくても、姿勢がしゃっきりして、気分も良い。

これが今の感じ。見た目は何も変わらないけど、やっと体幹がしっかりしてきた感覚を覚え始めた。特に腰回りと背筋がしっかりしてきた気がする。ここから上半身は、自分がやるスポーツに合わせてバリエーションを付け始めるところ。まだ下半身は出来ていないので、全力疾走は無理。スポーツの経験がない割に、故障の経験は豊富なので、身体を起こすのはとても慎重になる。

ジムに通う訳でもなく、何か特別な運動やスポーツをするでもなく、ウェイトコントロールも考えてなく、特定の目標はないけど、こんな日々が少し楽しい。三月下旬から低山行きを再開出来そうで、その時に歩きが軽くなってたら嬉しいな。